SmartCloud コラム

【レビュー】DevaaS 2.0の魅力とは

2020.03.04事例/手順

DevaaS 2.0は販売終了いたしました。

【第1回】DevaaS 2.0の魅力とは

DevaaS 2.0はソフトウェア開発に必要な環境を提供するクラウドサービスです。開発に必要な基本的なツールをすべてクラウド上で用意することができますが、その主なメリットをまとめると以下の3つのポイントが挙げられるでしょう。

 

 ■ CI環境を容易に構築できる
 ■ 開発用クライアントをクラウド上に用意できる
 ■ セキュリティへの対応
 
まずはこれらのポイントについて、1つずつ見ていきましょう。
 
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CI環境を容易に構築できる
 
DevOpsを推進する上で根幹を成すのがCI(Continuous Integration)、継続的インテグレーションです。ソースコードの更新からビルド、テストまでの開発サイクルを頻繁に回して素早く開発の問題点を洗い出し修正することで、継続的に改善していく開発手法です。CIを実現するためには、コードリポジトリやCIツールなどを用意して、「パイプライン」を構築する必要があります。


DevaaS 2.0では、CI環境を構築するための各種ツールを「CI/CDサーバー」に簡単にインストールできます。インストールはWebブラウザでアクセスするダッシュボードから簡単に行えます。インストールされるツールも、連携のための検証が行われており、設定方法についてもマニュアルが提供され、サポートも受けることができるので、CI環境構築に不安がある管理者でも安心して構築が行えます。

 

 

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CI/CDサーバへの各種ツールのインストール画面。

必要なツールをチェックするだけで簡単にインストールができます。

 

 

DevaaS 2.0でインストールできるCI関連のツールは多岐に渡りますが、「Jenkins」は様々なプラグインが用意されており、CIのパイプラインを実行するためのオーケストレーションツールとして活用できます。

「GitLab」はソースコード管理の「git」用共有リポジトリを提供します。Jenkinsと組み合わせてCI環境を構築してもよいですし、GitLab CI/CDの機能を使ってGitLab単独でもCIを実現できます。

他にも、チケット管理ツールとして定評のある「Redmine」などが利用できるので、DevaaS 2.0の提供する環境でDevOps環境が構築できるわけです。

 

 

開発用クライアントをクラウド上に用意できる

DevaaS 2.0では、開発用クライアントもクラウド上に用意できます。この開発用クライアントには、Webブラウザ経由でアクセスします。セキュリティ確保のために開発者のクライアント環境にまで様々な制限を課している企業がありますが、開発者にとっては開発効率が下がるだけであまりメリットがありません。DevaaS 2.0の提供する開発用クライアントならば、各種ツールをインストールしたり、インターネット上の情報へのアクセスなどがありませんので、自由に開発環境を構築、利用することができます。

用意される開発用クライアントは、Windowsが動作しており、CI/CDサーバーと同様にダッシュボードから開発に必要となる各種ツールをインストールできるので、面倒なツールのインストール作業が不要となり、開発者全員に標準化された開発用クライアントを提供できます。もちろん、Windowsの管理者権限を与えられているので、開発者が独自に好きな開発ツールをインストールして開発環境をカスタマイズすることができます。

 

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開発クライアントへの各種ツールのインストール画面

複数のクライアントに対して、一括でインストールが可能です。

 


開発用クライアントはWebブラウザ経由のほか、RDP(Remote Desktop Protocol)で接続しても利用できます。リモートワークで作業する開発者にも簡単に開発環境を提供できるので、開発プロジェクトを素早く立ち上げたり、開発状況に応じて開発者の数を増減させられるなど、柔軟な対応も可能になります。

 

セキュリティへの対応

DevaaS 2.0のセキュリティへの対応は、2つの角度から捉えられます。

1つが、DevaaS 2.0で用意された開発環境には、すべてVPNを経由して接続します。開発プロジェクトでは常に開発環境をどこに置くのか、という議論が発生します。社内に用意するとリモートワークなど外部からの接続をどうするか、という課題があります。逆にクラウド上に置くとソースコードなどのセキュリティをどうするかという課題が浮かび上がります。
DevaaS 2.0では、VPN接続が必須の隔離されたプライベートクラウド上に開発環境を構築するという方法を取っています。それぞれの開発者はVPN接続が可能であれば、どこからでも開発に参加することができます。

もう1つが「DevSecOps」の観点です。CI/CDサーバーで構築したCIのパイプラインに、セキュリティのテストを組み込むことができます。具体的には、ソースコードレベルでセキュリティの脆弱性がないかチェックする「静的診断」(SAST:Static Application Security Testing)と、実際に動作するアプリケーションに対して外部検証を行う「動的診断」(IAST:Interactive Application Security Testing)があります。これらの仕組みがDevaaS 2.0で提供されているので、素早くDevSecOpsに対応できます。

このように、DevOps、あるいはDevSecOpsの環境を管理者が1から手作業で構築しなくても、DevaaS 2.0を活用する事で素早く開発環境を構築、開発者に対して提供できます。もちろん、開発者の要求に応じてカスタマイズも行えますので、管理者は開発効率の改善に集中できるわけです。

次回から、DevaaS 2.0の無料トライアルへの申し込み~実際に開発環境を構築していく手順をご紹介していきます。


 

 

(日本仮想化技術株式会社 代表取締役社長兼CEO/宮原 徹)   

 

 ※記載されている会社名、製品名、サービス名は各社の商標または登録商標です。

 

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