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2023.07.15画像認識AI
社会のデジタル化が進み、あらゆる産業でIT技術が活用されるようになりました。また、クラウド技術を使用したサービスの増加やビッグデータの活用、人工知能AI、5Gなど新しい技術も次々と登場しています。国内外を問わずこれらの市場が活発になっており、NTTコムウェアでは画像認識AI「Deeptector」のグローバル展開を見据えてさまざまな活動をしています。今回はその活動のひとつである「TM Forum」での参加についてご紹介します。
「TM Forum(以下TMF)」とは、世界の主要な通信事業者が協力し、技術や組織文化の障壁の解消を目指して作られた国際標準化団体です。850社以上が加盟、9万人以上の技術者がオペレーション分野の業界標準や相互接続性の推進に取り組んでいます。また、近年ではB2B2Xビジネスに対応するために、さまざまなテーマごとに複数の通信事業者がプロジェクトを結成し、議論からPoC(Proof of Concept)までを行っています。この検証プロジェクトはCatalyst(カタリスト)と呼ばれ、年に数回開催されるTMFのイベント(Digital Transformation Worldなど)にて成果を発表する機会があります。
NTTグループも、グループ技術・ビジネス標準化検討やデジタルトランスフォーメーション(DX)の更なる推進に向けて本活動へ参画しています。その中でもNTTコムウェアは、ITベンダとしてキャリア会社の要件具現化やBSS(Business Support Systems)/OSS(Operation Support Systems)標準アーキテクチャ検討を進めています。昨今はAI技術が注目分野としてテーマに取り上げられることが多く、当社の画像認識AI「Deeptector」をCatalystに組み込んでPoCを行い、具体的なビジネス活用に向けた検討を進めています。
2022年の「Digital Transformation World」では、5G網で提供されるMEC(マルチアクセスエッジコンピューティング)周辺でのB2B2Xモデルにおいて、Deeptectorと他産業との協業の可能性を議論。適応性の高さが評価されました。
また、2023年の同イベントではAutonomous Networks(自立したネットワーク:人的介入を最小限もしくはなくし、構成・監視・保守を単独で行えること)をテーマとするCatalystにNTTグループとして参加。顧客Intent抽出・分解技術、IOWN関連技術(WhiteBoxトランスポンダに対するコンテナ入替技術・APN)に加え、DigitalTwin/Metaverse(可視化)・Deeptectorによる災害リスク管理・SmartEnergyについて展示しました。Deeptectorでは大規模な災害や人間が立ち入ることが難しい場所で事故が発生した際に、ドローンやロボットが撮影した画像から負傷者を発見する技術の実装デモを紹介したところ、大きな反響がありました。同イベントの閉会式ではCatalyst Awardが発表され、当社はShowcase部門において最優秀賞を受賞しています。
参考:TM Forum Digital Transformation World Asia 2023参加レポート
イベント模様
当社ブース(Deeptectorデモ機設置)
このようにTMFやその他の活動への参加を通じ、ビジネス領域での市場拡大はもちろん、世界共通の課題に対してもDeeptectorの技術を展開しています。
特許庁が2022年10月に発表した「AI関連発明の出願状況調査」(※)によると、NTT/NTTグループ(日本電信電話株式会社)は国内のAI関連発明出願数が第2位となっています。
これからも通信事業者として、通信と進化し続ける技術を組み合わせてビジネスにも活かしていただけるよう、継続的に活動をしていきます。
※特許庁「AI関連発明の出願状況調査」(2022年10月)
https://www.jpo.go.jp/system/patent/gaiyo/sesaku/ai/ai_shutsugan_chosa.html